2011年1月3日月曜日

いかさま、やらせ、プロモーション

一般正解率18%という触れ込みで、決勝に出題された問題が、実は自分にも簡単に分かるような簡単な問題なのに、実際、番組の正解者が4/12しかいないなどというのは、優勝者が仕組まれていると思う以外、確率的に有り得ない。しかも同じテレビ局の2つの番組で起きていて、一方の番組では、早押しクイズなのに、ボタンを押してから問題を何度も言い直し、ようやく回答して勝ち抜けた芸NO人が優勝している。もし2つ目の番組でも同じ人が優勝したり、上位に食い込んだりするようなことがあれば、それはやらせ的プロモーションと言えるが、こうした卑劣なやり方がゴールデンタイムの地上波TV番組で行われるという現象は、デフレと自然淘汰との関係について、新しい見方を提示する。

一方、NHK教育テレビで放映されたハーバード大学の政治哲学の講義では、自然淘汰に対する観点が全く欠けた、よいフルートはよいフルート奏者へ、という目的論的なんとやらが、意味も無く垂れ流し的に放送されている。NHKでハーバード大学の講義の一部を放送する税金と受信料の無駄遣いを嘆くのがおかしいというのなら、NHKの目的を考え、この番組が理にかなっていることを教えて欲しい。大勢がハーバード大学の講義は最高の教育であり、名誉だと妄信しても驚けないが、よき講義はよき学生へ、であろう。ハーバードほどの高水準の講義を、NHKのような庶民のための放送局で行うのは、お門違いも良いところ。NHKの教育テレビで勉強しようなどという人が何時間分に及ぶのか、きちんとしたデータを取って受信料を払っている者が簡単に閲覧できるようにすべきだ。

このように費用対効果の薄い無料TVと強制有料TV、どちらも無くしてしまって、各自が自由に好きな番組を放送したり、視聴したりできる社会こそが、人間にしか出来ないやり方ではないだろうか。自分が今、これらのTVと奴隷的関係にあるという事実から。

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