2010年11月17日水曜日

珈琲

何でもそうだが、値段が高ければおいしい確率は高くなるという経験則。今まで飲んだコーヒーで最も素晴らしいと思ったのは、ドイコーヒーというお店の今日は売ってない4000円/200gぐらいのコーヒー。それはそれは、本当に超コーヒーというべき、コーヒーとは思えない品格を持った、きっと貴族というのはこういうものを毎日飲んでいるのだろうなあ、と思わせる飲み物だった。

ただであるが故に、自分の基準ではもはやコーヒーではなく、ましてや毎日飲むなどというのは、経済上の問題以前に分不相応ということになってしまうので、それがドイコーヒーの最初で最後になってしまった。

だから時々違うコーヒーを試す事はあるのだが、大概普段の倍以上の値段で、そこまでして買いたいと思うことは最近少なくなっている。今日もそんなことで、そろそろコーヒーが切れてきたので追加発注しなければならず、いつものお店をググってみると(いつもの店なのだがブックマークを探すよりググった方が早いという事実よ!)、熱量測定機能付きの唯一の焙煎機を擁する新手のコーヒー店(といっても自分が知らなかっただけだが)がグーグルにアドしていたのを目に留めてしまったのだが、なんがーい情報系アドみたいな説明文にうさんくささを感じつつ、値段の高さに悩んでいて、、、。

私の定番は加藤珈琲店。ここはきっと焙煎が違うのだと思う。同じカップオブエクセレンスに選ばれたコーヒーでここよりランクの高い(そして値段も高い)豆を何店舗かで買ったことがあるが、どこもいまいち。

コーヒーはネルドリップで細口のやかんを使い、85度ぐらいでしとやかに落とすのが良いというのが自分流だが、普段はスタバの1穴カリタ式で、普通のやかんで95度ぐらいで入れても大丈夫。もちろん味は違うのだが、時間も手間も違う。お湯を沸かすときから洗い物まで含めてコーヒータイムなのだ。

カリタで落とす場合の自分コツは、多少勿体なくてもコーヒーで作った土手を絶対壊さないこと。土手は2投目で作るが、特に湯温が高いと、炭酸ガスの泡が勢い良く出てくるので、それで壊してしまいがち。泡が吹きこぼれないよう上手にふっくらした土手が出来れば、あとはその中心、1/2〜大きくても2/3ぐらいまでの円内でお湯を回すこと。30gで240ccぐらいを基本とすること。

豆はランクが高いほど複雑で立体的な味がする。逆に値段が安いと、豆っぽい味(大豆や枝豆や豆腐のあの豆らしい味)が強く、それはまずいわけではないが、味の層も2つぐらいしかなく、本当にぺらぺらした感じがリアルにする。そうなるとNGである。NGといっても飲み物としては成立するのだが。

スタバの豆は超深入りで、不思議な豆。絶対膨らまないが、スタバの妙がある。以前はかなり傾倒していたが、加藤珈琲店の豆に落ち着くうちに、味覚が変わってしまい、今はたまにしか飲まないし、飲む度、自分の淹れたコーヒーのほうが旨いと思い込んでいる。それでもアニバーサリーシリーズのどれか、凄いのがあり、それは歴代3位かもしれない。

そうそう忘れちゃいけない(すっかり忘れていたのだが)。スタバと言えば、コーヒーカッターが秀逸。メーカ...忘れてしまったが、同じメーカの小さめ(といっても業務用)が欲しい。スタバで挽いてもらった豆と、カリタのナイスカットミルで挽いた豆。挽き以外の要素は基本的に同じで淹れても、大きく味が違ってしまう。スタバに限っては挽いてもらった方が良い。だが過剰接客がうざったいので、豆のまま買って早々に引き上げるこの頃。

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