2011年3月23日水曜日

ウィザード

MeeGoをVirtualBoxに入れる作業で改めて思い知ったのが、こうした技術者が自分から見ると『ウィザード』であるということ。MeeGo wikiを見ながらインストールするだけでうまく行ったとはいえ、その実体というか、内容は全く分かっていない。現状では3Dアクセラレーションを有効にすると速度的には十分実用的になるが、残念ながら画面がすぐ崩れてしまう。この辺もVirtualBoxの開発者と連絡を取りながら、改善を目指しているという。まあ本当に、凄いとしか良いようが無い。

以下、Macで行う上でのメモ。

1. 原則、MeeGo wikiの情報だけでインストールは可能。

2. ただし、自分なりに理解したいので、VirtualBoxのUserManualの、Guest Additonsのインストールに関する部分を読んだ。

3. scpというコマンドすら知らなかったが、echoを見てsshらしいということが分かったので、Macでsshサーバを有効にする方法を調べ、システム環境設定の共有でリモートログインを有効にすれば良いということが分かった。またこれを行うと、そのダイアログ上に「このコンピュータにリモートからログインするには、“ssh Username@192.168.0.3”と入力してください」と親切に表示されるので、scpでもUser@host部分をこれで置き換えれば良い、ということがすぐに分かった。つまりVirtualBoxのゲストOSからホストであるMacへは、sshで接続するということ。ただし、MeeGo wikiとは別な方法(といっても基本は同じ)を紹介しているブログでは、そのブログサーバ上に必要なファイルをアップしておき、wgetでダウンロードする、という方法を取っていた。最初はこれでやったが、3Dアクセラレーションについて書いてないので、結局MeeGo Wikiに戻った。

4. 途中、どこかのコマンドの実行で失敗することがあったが、リトライ(再度コマンドを実行)することで解消した。

5. boot時のescは、待ち構えていてすぐ入力すれば大丈夫。のんびりしていてはうまくいかない。

6. MeeGoのbootイメージはライブ版である。よくわからないが、これはbootして実行もできるし、インストールメディアとしても機能する、らしい。という理解で合っているのか微妙に疑問。

7. Guest Additionsをインストールするには、Guest Additionsのisoイメージ(インストールしたVirtualBoxのパッケージの内容を表示すると、Contents/MacOSの下に出てくる)をVirtualBoxの実行ウィンドウの下にあるCDアイコンをクリックして仮想CDにロードさせる。これに気づくのに以外と時間がかかった。CDデバイスのLinux上でのマウントは、MeeGo wikiにある通りでOK。

8. Guest Additionsを実行するのに、mountしたディレクトリにcdするが、そのまま続けて作業をすると、次のコマンドの実行時、カレントディレクトリがCDになってしまうので、必ずどこかディスク側に移動しないと失敗する。自分はすべてrootで作業したので、/root(~)を使った。

9. MeeGo wikiの『12. Shutdown, enable 3D Acceleration and Reboot』のenable 3D Accelerationとは、仮想マシンの設定で3Dアクセラレーションを有効化のチェックをオンにすること。これも最初、意味が分からなかった。3Dアクセラレータをオンにすると、仮想とは思えないほど普通な速さになる。ほんと劇的な変化だ。しかし、残念ながらMeeGo wikiにもあるように画面がデロデロに崩れまくってしまい、ほとんど使えない。

10. MeeGoのイメージ自体はMeeGo 1.0日本語版(http://meego.jp/downloads/img/meego-netbook-chromium-ia32-ja-1.0-20100524.1.img)を使わせて頂いた。当初1.1(http://repo.meego.com/MeeGo/releases/1.1/netbook/images/meego-netbook-ia32/meego-netbook-ia32-1.1.img)を使用するつもりだったが、日本時間の深夜2:00頃、まったくダウンロードが進まず、試しに日本語版をダウンロードしてみるとすんなりダウンロードできたので。その後、3時か4時(am)頃になって急に1.1もダウンロードが進みだし、ダウンロードできた。まだ使っていない。

11. VirtualBoxのバージョンは4.04。MacOSXは10.6.6。ハードはMacBook Pro 17" early 2008.

以上、かな。

それと、その後MeeGo上でtwitterを使ってみたが、3Dなしの超遅い状態だったせいか、ツイートを投稿するまで、なかなか動かなかった。原因は不明だが、急にツイートできた。ただこの不思議なUIをどう使いこなすとアプリがいい感じになるのかは全く想像ができない。どの程度リナックスがカスタマイズされているのか(全くされてないのか)分からないが、普通にfedoraを動かすのに比べて、何がどういいのだろう。デバイス特有のUI/UX(例えば指で操作するためのライブラリや画面作りのガイドライン)を提供するのに、果たしてMeeGoのUIのような、全面的な変更が必要なのか、ちょっとピンとこない。


さて。

当面、もしMeeGoの何か開発がしたかったら、デバッグを考えるとどうしてもネイティブに近い、高速で安定的な環境が必要だと思われる。ので、次はbootcampしてみようと思う。WindowsもVirtualBoxで運用してきたが、ディスクを増やしたこともあり、Windowsとsuseとfedoraをインストールできるようにしたいが果たしてうまくいくだろうか。WindowsはPlayBook(Tablet OS)とBlackberry OSの開発環境として。MacでWindowsXPを使うのはかなり違和感があるのだが、この際贅沢は言ってられない。

せっかくApple Developer Programがアクティブになったのに、他の環境を作っているのはどうかと思うが、乗りかかった船ということで。

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