2011年3月6日日曜日

八百長は体質か

日本では大相撲に昔から八百長が存在した、と現東京都知事ですら憚らない。サッカーでは審判の買収事件が何度も繰り返されている。

さて、昨日のブンデスリーガのシュツットガルト対シャルケ04の試合で、シャルケのDFが一発レッドで退場になった。ペナルティエリア内での故意のハンドという判定(故意と判定しなければ、イエロー止まりなはず)。しかしビデオを見返すと、まず第一に、ハンドが起きたとされる瞬間、主審は現状を直視しており、見逃してはいない。そして第2に、事が起きたまさにその瞬間、主審は何のリアクションも起こしていない。通常であれば、すぐさま手を挙げて笛を吹くはずだ。ところが笛を吹いたのは、倒されたDFが立ち上がった後だった。もともとDFは相手選手に完全に倒され、ピッチに仰向けに倒れている状態だった。そこにボールが飛んできて、手に当たったところまではビデオでも確認できない。それほど際どい状況だった。そして第3に、その時副審は旗を下げたままで、主審にアピールした形跡は皆無だ。通常、副審がファールを目撃した場合、旗を小刻みに振ってアピールする。実際、あの位置からだと、選手が副審の視界を遮っていた可能性もある。

こうした状況にも関わらず、主審がレッドカードを「遅れて」出したことを、合理的に説明できるのは、主審が悪意に基づいてレッドカードを出したということだ。カードを出すのが遅れたのは、直前のシュツットガルト側のファールも、ボールがどのような状況でシャルケDFに当たったのかも、副審が全く見てないことを確認する必要があったからだ。単にカードを出すなら、事が起きた直後なはずだ。

ブンデスリーガでは過去にも審判が買収されていた事件があった。政治家ですら起こす買収事件が、ありがちな社会現象だとすれば、今も行われていると考えるほうがむしろ自然だろう。でなければ、ビデオ判定の導入に踏み切ることを躊躇する理由は、テニスでさえ導入されている現代では、有り得ないと言っても過言ではない。

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