2010年12月15日水曜日

iRigをググってたら

とんでもないものを見つけてしまった! さあどーしよー? by H.Z.



見慣れてしまうとあれだが、見た瞬間、この人天才!と思った。おりしも、自分のジャズベの音が出ないことが発覚し、スペアでライトハンドの練習遊びをしていたとき、「そうだもっと右手を駆使したら面白いじゃないか? 無理だけど・」と思っていた矢先。実際ベースを弾いてるVもある。いやいや世の中には凄い人がいるもんですねー。テイストは全くというか、90度は違ってると思うが、すごいものはすごい。他にもマンガなボディや"松岡修造:顔がリバーシブルボディ;"など、そんなのありか!という凄さ。よくボディにしようと思いついたものだ。感服致する。

何が凄いってやっぱりこういう事を考えて実現してしまうこと。自分もせっかく木を買ってボディカットまでしてもらったのに、結局仕上げる事は出来なかった。

そういえば元々バッハへの憧れから自分で作って自分で弾く、というのが目標だったのだが、思えば簡単に挫折してしまった。当時その楽器会社に入ったのは、検品で弾かれた廃材を使って、自由にギターを作れるとOBから聞いていたからだが、自分が入社した頃には会社も大きくなっていたせいだろうか、不良品の管理も厳しくなっており、捨てるものは捨てなければいけない決まりになっていて、どうしようもなかった。

そんな状況で、あっさり諦めてしまい、会社も退職することにした自分だったが、辞める理由を色んな人に話しているうち、営業から部材としてボディ材を5000円で買うことができるという話になり、諸先輩の協力で、それをカットして貰えることになった。塗装は例の友人に頼んだ。でももう、色は忘れちゃったな(薄情だ・・・)。真っ黒だったような気がするけど。

そうしたらボディをカットしているところに、ギター課の課長さんがやってきて、「おまえ何やってんだ!」と。「お前、自分のやってる事が分かってんのか?」みたいな事を言われて、きっと休み時間中とはいえ、勝手に機械使ってカットしたことを怒っているのだと思ったのだが、「その木、どっから持ってきたか、正直に言え。」というので、「え? 営業から買いました」というと、課長さんも「は? あ、何だ買ったの? 盗んだんだと思ったよ!」ということで、単なる勘違い。「だったら俺がギターの作り方を教えてやる!」とまで言ってくれたのだが、そこはもう後の祭り。「すいません、せっかくなんですが、俺、もう会社辞めることになっていまして・・・」 辞めるまでもうあと何日も無かったと思う。「なんで!? なんだよ〜」とまあ、今にして思えば、全ては自分の不甲斐なさというか、周りばかり気にして、とにかく人に無理を言えない気持ちの弱さだと思う。良く言えば人に迷惑をかけたくない、という気持ちではある。だがそれ以上に18歳の少年は恥ずかしがり屋で、バッハを目指しています!なんて、とても言えなかった。だがそもそもその程度でしかなかったのだ。冷たいようだが、大志を抱くなら、子供でも容赦はされない。

0 件のコメント:

コメントを投稿