2010年12月30日木曜日

鉄は熱いうちに打て

ライブをUSTREAMで無料中継し、その公式アルバムをライブ中に予約販売してしまう。2日後にはiTunesでダウンロード販売、タイムラインに表示された全てのtwitter-idが入ったグッズ(自分のidは消してくださいという要望は通るのだろうか?)の販売など、祭りで盛り上がったテンションを使って自分の縄張りに取り込んでしまおうという。今までは放映権は商品だっただけに、一見その行為自体ボランティア活動のような無償の厚意に見えるが、実は参加の時代ならではの巧妙なプロモーション。それが厚意として映るだけに好感度も高まる。しかも開拓者となれば、それに対する畏怖の念も高まり得る。さすが世界のサカモト。だがしかし、何も彼ほどステータスがなくても、このフリー商法を鉄は熱いうちに打てメソッドでコーティングしたアメ玉は、誰にでも簡単においしく使えそうだ。

ミュージシャン自らがインフルエンサーの先頭に立ち、メイキングからUSTREAMし、パブリックビューイングを使ってお祭り騒ぎを先導、ファンはもとより、そこまでではない自分のような遠巻き連中も焚き付け、本番で一気にそのテンションを昇華させる。実際、オタワ公演のiTunesで販売されたライブは上位にランクされたらしい。どういうシステムかは知らないが、もしライブで演奏された曲を含む他の音源が一覧でき、仮想アルバムとしてカタログ化されるなら、それらの売上も加速し得るだろうし、関連グッズも同様だ。ライブにいくと、どうでもいいTシャツをつい買ってしまう。

どこかでPrinceのライブ動画(YouTube)を削除されて「ケチ付けてる間にさっさと公式ライブ出せばいいのに」と言っていたのを見かけたが、この坂本龍、プロモーションのスタンダードになるかもしれない。ただDRMとかどうなってるのだろう。その辺がうまく機能する必要が”多少は”あるかもしれない(手元で録音できてしまうと何なので)。

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