2011年5月17日火曜日

TEDは本当に素晴らしい、しかし。

同時に素晴らしいのは、その講演自体であることは言うまでもない。例えばこれ。
アンジェラ・ベルチャー:自然を使って電池を育てる | Video on TED.com

とても素晴らしい発表だが、せっかくなら2時間枠の科学ドキュメンタリーにしたいと思う人は多いはずだ。そうすれば、こんなに急いでまくしたてる必要もないし、笑う間も十分取れる。

こうしたものを初めはプレゼンテーションとして観ていたが、あるとき自分の考えの中の1つと繋がると、それはむしろ、TV番組であるべきだと確信するようになった。

自分はリビングで1人で空腹を満たすためだけにご飯を食べるとき、悪癖でTVを観たくなってしまうのだが、ほとんどの場合観たい番組がない。結果、食べながらチャンネルサーフィンに終始する。こんなとき、TEDチャンネルがあれば、と誰もが思うはずだ。もしTEDを知っていれば。何しろ内容が選べるというところが素晴らしい。言うなればTEDチャンネルの中にサブチャンネルが沢山あるのに等しい。TED1、TED2..という具合に。だから最近ではiPadをテーブルの上に立てたりしてみたが、どうもまどろっこしい。常にそこにあるわけじゃないから、持ち運んでバスタブの蓋を立てて、見終わったら仕舞って、なんてね。今日はiPhoneで観たが、これもテーブルにベタ置きすると観辛いし、立てかけるちょうどいい何かがないと使い難いことが分かった。でも大きさが小さいことは思いのほか気にならなかったのはちょっとした驚きだった。

もちろんこうしたことは、他の人なら違ったコンテンツを選ぶだけだ。本当いうと私のお気に入りは、よくブレイクタイムという番組ならぬ番組として流される、自然や街の風景が、軽音楽に載って、文字通り流れて行く番組だ。ただ欲を言えば、空腹を満たす作業の合間だけではなく、もっとじっくり無駄な時間を過ごす時に使いたい。つまり、観る、からもう一歩進んでというか踏み込んで、その番組の中に入り込みたいのだ。偶然撮られた人をフォローしたり、そこへ行きたい、その場所や地域をもっと知りたいと思ったら、ちょっとマークアップするだけでいい。忽(たちま)ち自分の35年計画の中に組み込まれ、日程表まで出来上がる。そんな時代まで10年とかからないだろう。

まあ要するにだ。TVが好きだけど見たい番組がない。これが自分がTVを作りたい*モチベーションになっているということであり、それにはTEDのような秀逸なコンテンツが重要で、そうした秀逸なコンテンツの卵は、まだまだ世の中に沢山あり、番組化されるのを待っているのだということだ。

*TVを作るというのは自分のコンセプトにおけるメタファ。

p.s. TEDのEmbedをこのブログのエントリ幅に合わせるには
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