2011年4月10日日曜日

闘争のエチカ(上巻/ビギナー向け) Preface


まだ1ページ目を読んでいる途中。最初、USBの中身を見た時は、単にデータを入れただけにしか見えなかった。これをハッキングするのはとても簡単で、自分のようなスターターには完璧な材料だと思った。だが、こんな真面目なものが入っているとは知らなかった。こうした内容を無視したオレオレハッキングは本当に簡単だが、内容の濃い、本当のハッキングには力が要ると思う。でもそれは楽しそうだ。

自分がこういうことを最初に考えたのは、アンライスに対してである。言わずと知れた、ヴァンパイア・レスタトの生みの親である彼女の、自分が最初に読んだ作品は、『魔女の刻』である。文庫のためか、全4巻に渡る分厚い書物は、『夜明けのヴァンパイア』に発するヴァンパイア・クロニクルズに対する予行演習のようなつもりだった。それほど、読んでもいないヴァンパイア・レスタトに対する期待は、計り知れないものがあったのだ。そして自分にとっては堅物の『魔女の刻』は、はっきりとは覚えてないが、読破に確か数年を要したと思う。そんな『魔女の刻』を読み始めてすぐ、アンライスの解体新書を作ろうと思ったのだ。

だが当時、確か1995年前後だったと思うが、自分のコンピュータプログラムに対する知識や能力というのは、特定のシステムに限られており、こうしたことが、オレオレハッキングに繋がるなどという思考回路は、到底持てなかった。思い描いていること自体に大した違いはないのだが。

そしていつの間にか、アンライスをプログラムを使って表現することは、すっかり忘れてしまっていた。

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